「「「「Happy Birthday!!」」」」

 パンパンパン!!

 軽快なクラッカーの音と共に、紙吹雪が舞う。
 それと同時に、歓声と拍手がセブンスヘブンの店内を賑わせた。



Happy Birthday to My Love




「ありがとう、皆…」
 はにかんで微笑むクラウドに、いつでもお元気印の忍者娘がニヤニヤ笑う。
「うんうん!そうやっていつも素直にしてたら良いのにさ〜!普段の無愛想をこれから何とかするっていうのをこれからの一年の抱負にするべし!!」
 ビシッと指を立ててみせるユフィを押しのけるようにして、上機嫌のシドがビールのジョッキを片手に割り込むと、クラウドの肩をバシバシ叩いた。
「おう!めでてぇな〜!!」
 押しのけられて、当然のごとく抗議をするユフィの足元では、ナナキが隻眼を細めて、
「おめでとう、クラウド!良かったね、お誕生日を皆で迎える事が出来てさ!」
と、お祝いの言葉を口にした。
「それにしても、本当に良かったぜ〜!デンゼルが来る前にマリンからかかってきた電話に、俺がどんだけ心配したかよ〜!」
 豪快に笑いながらバレットがクラウドの背中をバンバンと叩く。
 その反動で、クラウドの持っていたグラスの中身が零れそうになるが、勿論そんな事を気にする巨漢ではない。上機嫌のあまり、少々涙ぐむバレットを前に、今夜のクラウドは苦笑するしかなかった。
 そんなクラウドに、
「おめでとう、クラウド」
 寡黙な仲間が、今夜は口元に柔らかな笑みを湛えて祝福の言葉を述べた。
 クラウドも、微かに口元を緩ませて掲げられたグラスに、自分のグラスを掲げて応える。
 その光景に、ティファはじわりと胸に込上げる温かなもので、視界が滲みそうになった。

 本当に、こうして幸せな時間を皆と過ごす事が出来るなど、一年前は到底想像出来なかった…。

「おめでとうございます、クラウドさん。本当に良かったですね」
 仕事を切り上げて参加したリーブは、いつもの穏やかな表情を今夜は更にその色合いを深め、嬉しそうに微笑んでいる。
「ああ、ありがとう。仕事が忙しいだろうにすまないな…」
「違うでしょーが!『ありがとう』だろ〜!?全く、ティファ〜!お宅の大きなお子様、もっとしっかり躾けしてよね!!」
 ユフィが呆れ切った顔で言った言葉に、ドッと笑いが起こる。
 ティファとクラウドは、顔を見合わせて苦笑した。
「全くだぜ!しっかりしろよ〜!?」
 タバコ臭い息を吐きながら、シドが顔を近づけニッと笑った。
 クラウドは、頭を掻きながら「ああ、そうだな…」と苦笑いをする。
 その仕草に、子供達とティファは勿論、クラウドの誕生パーティーに集った仲間達は揃って幸せそうに微笑んだ。
 そう、まさか無愛想で幸せになる事に対して臆病なクラウドが、ここまで『成長』してくれるとは、嬉しい期待外れだった。
 仲間達、特にティファはその思いが強い。
 自然に笑みが顔を彩り、その瞳が潤んでしまうのも仕方ないだろう。


「おめでとう、クラウド!」
「これ、俺とマリンから!」
 マリンとデンゼルが目をキラキラさせ、嬉しそうに小さな包みを差し出した。
 その差し出されたプレゼントに、クラウドは目を丸くして子供達を見る。
「……二人から…?」
「そうだよ。えっと、ごめんな…俺達あんまりお小遣い溜められなかったから、二人で一緒にしたんだ」
「えと、本当にごめんねクラウド。来年はもっと早くからお小遣い溜めて、それぞれプレゼント出来るようにするから…」
 驚くクラウドを見て、途端にデンゼルとマリンが顔を曇らせ、申し訳なさそうにもじもじとする。
 その子供達の表情の変化に、クラウドはギョッとすると子供達が勘違いをしている事に瞬時に気付いた。
「違う、そうじゃない!二人からプレゼントを貰えるとは思ってなかったからびっくりしたんだ。本当に嬉しいよ、ありがとう」
 焦るクラウドの姿に、子供達はパッと顔を輝かせ、仲間達は一瞬ポカンとしたが、次の瞬間お腹を抱えて笑い転げた。ヴィンセントまでが肩を小刻みに震わせて小さく笑っている。
「アッハッハ!クラウドったらおっかしい〜!!おちびちゃん達にてんで敵わないでやんの〜!」
「こりゃ良い!モンスター相手なら天下無敵でも、ちびっこに頭が上がらないなんて、世の中の人間が知ったら目を丸くするだろうぜ!」
「流石、俺のマリンだぜ!!しっかりクラウドを掴まえてるんだぞ!」
「バレット、それティファに言う台詞だと思うな…」
 豪快に口を開けて笑うバレットに、ナナキがボソリと呟いた。
「ああ、確かにその通りですね」
 ナナキの言葉に、リーブが声を震わせて相槌を打つ。
 そんな二人のやり取りに、更にその場が盛り上がった。
「も、もう!ナナキにリーブまで!!」
 顔を真っ赤にさせて声を上げるティファに、ますます笑い声が高まった。

 しかし…。
 そんな幸せな空気に抱かれ、穏やかに微笑んでいたクラウドは、急にふっと笑みをしまいこんでしまった。
 そして、どこか遠くを見る様な眼差しになる。
「どうしたの、クラウド?」
 人の感情の機微に敏感なマリンが、気遣わしげに顔を覗き込む。
 マリンの言葉に、皆はクラウドの表情の変化に気付いて笑いを引っ込め、顔を見合わせた。
「えっと、ごめんごめん。笑い過ぎた?怒った?」
 ユフィが恐る恐る訊ねる。
「あ…、いや、すまない。そうじゃないんだ…」
 どことなく静まり返った場の雰囲気にクラウドは苦笑すると、頭を振って微笑んだ。
「ただ、勿体無いな…って思っただけだ…」
「「「「勿体無い?」」」」
 クラウドの口から出た言葉に、ユフィ、シド、バレット、ナナキと子供達は素っ頓狂な声を上げて目を丸くした。
 ティファとヴィンセント、それにリーブは胸を打たれた顔をし、僅かに表情を硬くする。
 そんな皆の驚きを目の当たりにしたクラウドは、照れたように顔を背けるとボソボソと言葉をこぼした。
「いや、だから…。俺は今まで散々失敗したし、皆に迷惑かけたし…さ。だから、こうやって祝ってもらうのが勿体無く感じるんだ…。まだまだ世の中は安定してないし…。むしろ、俺よりも祝福を受けるべき人達が、受けられない環境に身を置いている…。そんな気がして…」
「バッカじゃないの!?」
 クラウドの独白に、ユフィが呆れ返って大声で遮った。
 クラウドは勿論、他のメンバーもギョッとしてユフィを見る。

 皆の視線を一身に浴びるお元気娘は、「やれやれ」と大きな仕草で頭を振り振り、溜め息をついて見せた。

「あんたね〜、何でそう物事をややこし〜く、難し〜く考えるわけ!?こう、素直になったら良いじゃん!嬉しかったら喜んで、腹が立ったら怒って、悲しかったら泣いて、悔しかったら次に負けないように頑張る!!それが普通でしょう!?それを何さ〜!自分には『こんな幸せなんか勿体無い』みたいな事言っちゃってさ!バカ丸出しだよね〜!!あんた一人がそうやって落ち込んだり、幸せから逃げたって誰も喜んだりしないんだって、ま〜だ分かんないわけ!?私達はね。あんたが好きなの!大事な仲間だって思ってるの!だからあんたにはうんと幸せになってもらわないと困るの!!だって、そうでないと私達が幸せになれないんだから!!」

 一気に捲くし立てるユフィに、店内はシンと静まり返った。
 その場にいる者全員が、いつもと違うお元気娘の言葉に聞き入っている。
 更にユフィは言葉を続けるべく口を開いた。

「だから、あんたは幸せにならないと駄目なの!わかる?あんたが幸せにならなかったら、この場にいる皆が不幸になるんだよ!その中でも最高級に不幸の頂点に立つのがティファなんだよ!?その事もちゃんと分かってる?あの旅の間中、私達にいっつも美味しくて栄養のあるご飯を食べさせてくれてたティファが不幸になるんだよ!?あんた、この事の重大さをもっと考えな!!例え世界中の奴らが『OK』って言ったって、私達の中の誰一人、ティファが不幸になる事は黙認出来ないんだからね!恩を仇で返すような無様な男に成り下がるのが嫌なら、根性見せてティファと二人、幸せになってみな!!」

 大きく息を吐き出し、ユフィが口を閉ざすと店内には静けさが漂った。
 時計の針の音だけが異様に響く。
 しかし、その静けさも僅かな時間だった…。

「プッ!」
「ククク…」
「フッ…」
「フフ…」
「ハハハ…」

 クラウドとティファ、デンゼルとマリン、それに、ユフィ以外の五人が吹き出し、一斉に大爆笑した。
「そうだそうだ!よく言ったぞユフィ!!」
 ユフィの頭をガシガシ乱暴に撫でながらシドが褒める。
 当然、手荒い賛辞にユフィは「いたたたた、痛いじゃないか〜!この中年オヤジ〜!!」と抗議の声を上げたが、次の瞬間にはバレットのごつい手で華奢な肩をバシバシと叩かれた。
「おう、お前もたまには良い事言うじゃねぇか!」
 大きく前にのめるユフィを、後ろ足で立って支えながら、
「本当にユフィの言う通りだよ」
と、尻尾をユラユラさせつつナナキが賛同する。
「ふむ。ユフィさんも言う時は言うんですねぇ」
「……いつもこうだと良いのだがな」
 物静かな大人の雰囲気を醸し出している二人は、そんな光景に目を細めた。

 そうして…。
 皆の視線が呆気にとられているクラウドに注がれる。
 その向けられる眼差しの全てが、心を満たす温もりに溢れていた。
 その事に、クラウド本人よりもティファが瞳を潤ませ、そっと目じりを指先で拭う。
 そのティファの手を、マリンがキュッと握って嬉しそうに見上げて笑いかけた。

 その全ての光景に、クラウドは…。

「……ありがとう、皆…」

 紺碧の双眸を細め…。
 口許に笑みを湛える…。
 その穏やかな微笑みは、仲間達が奇跡の雨の後、教会で目にした淡い微笑よりもずっと穏やかで、幸福に満ちていた…。
 そして、そっと呟かれた一言は、彼の心からの感謝で溢れている…。

 クラウドのその姿に、仲間達は目を瞬かせて目元を赤らめたり、鼻を啜ったり、口許に同じ様に淡い微笑を飾ったり…。
 それぞれの喜びを…、感動を表した。

「いよっし!!もっかい乾杯だ〜!!」
 お元気娘の全開の笑顔に、皆が高々と手にしているグラスを掲げ、歓声を上げた。


 そうして。
 クラウドのバースデーパーティーが賑やかに始まった。

 子供達からのプレゼントは、エッジで人気のある雑貨屋で買ったというパスケースだった。
 シンプルなデザインの黒いパスケースには、家族で撮った写真と子供達からのバースデーメッセージが挟まれてあった。

『大好きなクラウドへ!これからもずっと一緒だよ!!』

 そのメッセージに、クラウド以上にバレットが感動して目をしょぼしょぼさせ、皆の笑いを誘ったのは言うまでもない。

 やがて時刻は深夜に近づき、子供達はいつもよりも遅い就寝となった。
 眠気と戦いながらお休みの挨拶をする子供達を、クラウドが両腕に抱き上げて子供部屋に連れて行った。
 階段へと向かう後姿に、仲間達はホッとした顔で笑みを交わした。

 そして子供達が夢の世界の住人となった頃、クラウドのバースデーパーティーはお決まりの如く、ただの大宴会となったのだった…。
 そして、これまたお約束で…。
 大宴会の後のセブンスヘブンには、酔いつぶれて眠る仲間達の姿…。


 仲間達のいびきしか聞えない店内では、ティファがせっせと後片付けをしていた。
 その彼女の顔は、ほんの少し疲れているものの幸せで輝いている。
 やがて、その片付け物も手早く済ませてしまうと、今度は店の奥から毛布を両腕一杯に抱えてよろよろと店内に戻って来た。
 そうして、酔いつぶれて眠る仲間達に毛布を掛けて回る。
 リーブは仕事の都合上、途中で帰ってしまった為、それ以外の仲間がだらしなく椅子の上でずり落ちそうになったり、テーブルに突っ伏して眠っているのだ。

 一人一人に毛布を掛けて回るティファに、子供達の様子を見に行っていたクラウドがそっと後ろから手を伸べて彼女の手から毛布を取った。
 ティファは、ハッと振り返って笑みを浮かべる。
「びっくりしたわ。子供達は眠ってた?」
「ああ、よく眠ってた」
 ゆるりと微笑みながら手にした毛布を、豪快ないびきをかいて眠っているバレットにそっと被せる。
「それにしても、毎回毎回、皆良く飲んだな…」
 店内で眠っている仲間達を見回して苦笑するクラウドに、ティファは「そうだね。でも…嬉しかったよね…」と、幸せに満ち溢れた眼差しを向けた。
 そんなティファにクラウドは微笑みながら黙って頷くと、テーブルに突っ伏して眠っているユフィをそっと抱え上げる。
 アルコールで赤くなった顔をして良く眠っているユフィをまじまじと見つめてそっと呟いた。
「まさか、あんなにまともな事を言うとは思わなかったな」
「もう、クラウドったら」
 ひょいと肩を竦める愛しい人に、ティファは思わず小さく吹き出した。
 彼の一言が本心からきたものではない事にちゃんと気付いているからだ。

 そう。
 良く眠っているお元気娘が、本当は細やかな心配りをする素敵な女性だということを、二人は…、いや、仲間は皆知っている。
 そして、その事実を今日、喜ばしい日に再確認する事が出来たのだ。

 クラウドは、ユフィを起こさないように慎重に階段を上ると、ティファの部屋に運んでいった。
 以前、同じ様に店内で泥酔して眠るユフィを、『女の子なんだから、やっぱりベッドでないとね』とあっさり自分の寝床を進呈してしまってから、ユフィがセブンスヘブンで酔いつぶれて眠った際にはティファのベッドがユフィの寝床になっている。
 ティファは顔を巡らせ、ソファーに身を沈めて目を閉じているヴィンセントに近寄った。
 寡黙な仲間が、目を閉じているだけで起きている事に気付いているからだ。
「ヴィンセント…、良かったらそのソファーで横になって良いわよ?」
 ティファの言葉に、ヴィンセントは紅の瞳をそっと開けると、「いや、私はこれで十分だ」と短く返答した。
 ティファも無理には勧めず、「そう?」とだけ口にすると、持っていた毛布の一枚を差し出した。
「ヴィンセント、今日は本当に有難う。とっても嬉しかったわ」
 差し出された毛布を受け取りながら、ヴィンセントはゆるりと微笑んだ。
「いや、私こそ久しぶりに楽しい一時を過ごせた。礼を言う」
「フフ、そう言ってもらえて本当に良かった」
 嬉しそうに微笑む仲間に、ヴィンセントは目を細めた。
 そして、一言…。
「ユフィが言った言葉は私を含めて皆の本心だ。だから、それを忘れるな」
 静かにティファの背後に視線を移して言葉をかけた。
「ああ…。分かった、ありがとう」
 背後にはいつの間にかクラウドが戻ってきており、穏やかな顔でヴィンセントに頷く。
 クラウドが戻って来た事に気付いていなかったティファは、びっくりして危うく声を上げそうになり、パッと手で口を覆った。
 その仕草に、クラウドとヴィンセントは小さく吹き出すと、顔を真っ赤にさせて軽く睨むティファに両手を上げて降参のポーズを見せた。



「誕生日おめでとう、クラウド」
「ありがとう、ティファ」
 今、漸く二人だけの静かな時間を手にして、そっと軽くキスを交わし、微笑み合う。
「今日は本当にすまなかったな。沢山料理作って後片付けまでさせちゃってさ…」
「ううん、何でもないよあれくらい」
「でも、いつも店を開いてる時以上に大変だったろ?」
 明るく言ってくれる大切な人を優しく抱きしめながら耳元で囁く。
 くすぐったそうにしながらも、クラウドの肩に頬を押し付けたティファは、「本当に何でもないのよ?」と言いながら少し顔を上げた。
 そして、紺碧の双眸を見つめながら、ほんのりと頬を染める。
「だって、クラウドの誕生日をお祝い出来たのよ?それも皆と一緒に!本当に嬉しかったんだから」
 それにね?

 言葉を切って瞳を少し潤ませる彼女を黙ってじっと見つめる。
 クラウドの真っ直ぐな眼差しに、少し恥ずかしそうにしながら再び口を開いた。
「それにね…。クラウドがそれを喜んでくれたのが何より嬉しいの…」
 だから、料理を沢山作る事も、後片付けをする事も全然苦にならないのよ?むしろ嬉しくて仕方ないんだから…。

 そう言ってくれる彼女が堪らなく愛しくて、クラウドは胸が詰まる。
「ありがとう…」
 たった一言口にしただけ…。
 ただそれだけなのに、それでも顔を赤らめて喜びを表してくれる彼女が自分の傍にいてくれる。
 そんな夢の様な現実に、幸福で一杯になれる。

「母さんに感謝、だな…」
「え?」
 思いもかけない呟きに、ティファが小首を傾げる。
 その仕草も愛おしい…。
 クラウドはゆるりと微笑を浮かべて、ティファの髪に頬を埋めた。
「母さんが俺を産んで、育ててくれたからこうして今、幸せなんだ。だから…」
「……うん、そうだね」
 優しく頷いてくれる彼女に、クラウドは亡き母への感謝と、彼女を産んでくれた彼女の母親への感謝が込上げる。
「今度…さ」
「うん?」
「デンゼルとマリンを連れて、ニブルヘイムに墓参りに行こうか…?」
「……うん」
 多くを語らない自分の心情を理解し、そして支えてくれる彼女に出会えたのも、自分と彼女の母親が自分と彼女をこの世に送り出してくれたから…。
 そんな当たり前の事実に、感謝出来るようになったのも、やっぱり彼女がいてくれたから…。
 それをきちんと二人の母親に感謝したい。
 そう思える『今』を感謝する。

 クラウドの『成長』を肌で感じる事の出来る『今』を、心から嬉しく思うティファにその提案を断る理由がどこにあるだろう?
 そう。
 自分こそが彼の母親に『感謝』すべきなのだ。
 誰よりも愛しい彼を彼女に与えてくれた大切な人なのだから…。

「晴れたら良いね」
「うん?」
「ニブルヘイムに行く日…」
「ああ、きっと晴れるよ」
「うん!」


 そうして…。
 寝室の明かりが消され、二人は幸福の中、ゆっくりとまどろんでいった…。


 Happy Birthday to My Love…。

 誰よりも愛しい人よ、お誕生日おめでとう…。



あとがき

クラウド、お誕生日おめでとう!!
クラウドが世に生み出されて本当に幸せです(笑)。
きっと、ティファを初め、皆そう思ってるでしょうね!
AC後のクラティはこんな感じだと良いなぁ!!
そして、そんな二人を仲間がいつまでも温かく見守ってくれてたら、幸せです!!
(あ、それから英語がてんで駄目なので和訳変ですが、ご愛嬌と言う事で 笑)

最後までお付き合い下さり、感謝です!!